福島県 田村市/双葉郡川内村
(大滝根山 標高1193m)2014/9/14 交信数:60

久しぶりに、JA7WFT/7L4XDT山合さんと2人での移動運用です。
大滝根山は、福島県の浜通りと中通りの間にある阿武隈山地の最高峰だそうです。
前日の夜、山合さんをピックアップして、東北道を北上します。途中のPAで仮眠の後、磐越道の船引三春ICで降り、ひと山越えて、川内村の高塚高原キャンプ場に向かいます。

大滝根山の一般的な登山道は、西側の田村市側から2つ程あるのですが、東側の川内村側からは、自衛隊の専用道路(勿論、一般車両や人は入れない)を除いて、明確な道は地図には載っていません。

しかし、WEBで調べてみると、近くに川内村営の高塚高原キャンプ場があり、その遊歩道から分岐して山頂に行ける道があるらしいことが分かりました。
標高差も小さいので、この道が見つけられれば比較的楽に山頂に到達できそうなので、今回はここを攻めてみます。

田村市から阿武隈山地を越えて、東側の川内村に入ると、少し雰囲気が変わります。
県道を走っていると、所々脇道の入り口に「除染作業中」の立て看板が置かれているのが目に付きます。
福島第1原発の影響を受けている地域に入ったことが感じられます。

高塚高原の看板を頼りに林道に入って行きます。
早朝のキャンプ場の駐車場には、駐車している車はありませんでした。



無人の管理棟の入り口に、こんな張り紙が貼られていました。



立入りが禁止されている様ではないので、自己責任で入山することとしました。



しばらく歩くと、木々の間から大滝根山の山頂が見え隠れする様になり、山頂のレーダー 施設の機械音が聞こえるようになります。

30分ほど登ったところで、道の左肩に文字が消えかけた道標を発見。
殆ど判読不能ですが、場所から考えて、大滝根山への道を示していると判断し、この脇道に進みます。



最近あまり歩かれていない様で、踏み跡程度の道になりますが、方向は合ってる様です。
10分ほど歩いたところで薮になりますが、これを抜けると視界が開け、大滝根山の山頂直下に飛び出しました。  急登も無く、楽に登ることができました。

山頂には自衛隊のレーダーサイト基地があって立ち入れない為、市村境である南東に延びる尾根上の山頂直下で運用します。
比較的傾斜の緩い場所を選んだのですが、低く張られた送電線の真下となってしまったため、送電線に気兼ねしてアンテナを低めに設置しました。  (約5m高)



レーダーサイトの直ぐ脇での運用なので、ノイズの心配をしていたのですが、殆ど気になりませんでした。
こちらの電波が施設に影響を与えていなければ良いのですが。
まあ、もし影響があったらすぐに誰かが飛んで来たでしょうから、無かったんだろうと思います。
9時半ごろ、田村市として運用を開始。



私がSSB、山合さんがCWを中心にオペレートし、11:20頃に、川内村にスイッチしました。
お昼くらいから1エリアの信号はQSBが大きくなってきました。
CWでの運用では、普段のSSB中心の運用に比べてバッテリーの消耗が激しく、暫く運用していると、電圧降下が大きくなるため、出力を絞り気味にせざるを得ませんでした。

13時半ごろまで約4時間運用し、私が、田村市と川内村でSSBでそれぞれ30局ずつ交信、山合さんが同じくらいの交信数で、合計で約130交信となりました。

14:15に下山開始。15時には無事に駐車場に帰着し、帰路につきました。

田村市には仙台平という車で行ける、割と有名な移動運用地があります。
今回行って分かったのですが、大滝根山の南側に発電用の風車群が設置されている山があり、一部は車が止められる南に開けた広い場所があって、川内村として運用が可能です。


運用地から見た南方向、左の方に風車群が見えます。


帰路の途中にその風車群に立ち寄って撮った風景。



今回の様に、1カ所で両方を運用する以外には、大滝根山で運用する必然性は見当たらない様に思いました。
移動運用機材 リグ
アンテナ
電源
: FT−857M
: 5エレ八木
: ニッケル水素電池(9Ah*2セット)

 
    DE JR1OBC  TNX